鍼灸(はり)の効果、メカニズム、痛みについて

はり・徒手療法について

ハリって何に効くの?どんな効果があるの?痛くないの?

そんな疑問にお答えします。

はじめに

最初にお断りしておきますが、鍼(はり)の効果やメカニズムについては諸説あります。一口に鍼と言っても、使う道具も施術のやり方も様々なので、当たり前と言えば当たり前なのですが。

ここでご紹介する内容は、あくまでも私の現在知りえる知識と、20数年の経験に基づいた内容です。

また、ご存知ない方も多いのでご説明しますと、鍼灸師(正確には、はり師・きゅう師)は、整体師などと違い国家資格であり、指定の学校で3年または4年間、医学的な教育を受けた後、国家試験に合格した者に与えられます。

鍼(はり)って何に効くの?

上にもお書きした通り、色々な症状に対する鍼のやり方が存在します。その全てについてわかるわけではありませんので、ここでは、当院で行っている鍼の施術とそのメカニズムについてお書きします。

痛み・しびれの緩和

当院では、腰や首・肩の痛み、手・足のしびれなどに対して、鍼による施術を行っています。

上記の症状の中でも、「ある動きや姿勢で痛み、安静にしていると痛まない」というものは、多くの場合、筋肉やファシア(筋肉などを包む膜)に問題があると考え、問題の部位を鍼で刺激します。

問題の部位は「トリガーポイント」と呼ばれ、少し前までは筋肉のコリのようなものではないかと言われていましたが、最近ではファシアの癒着や滑走不全が起きているのではないかと言われています。※参考文献1

いずれにしても、このトリガーポイントは、痛みを感じるセンサーが過敏になっており、そこを鍼で刺激することによってセンサーが正常化するのではないかと言われています。

トリガーポイントの検索方法はいくつかあるのですが、刺激されて「あ、そこ!」「そう、その痛み!」と患者さんが感じる部位を探します。※参考文献2

※参考文献1「解剖・動作・エコーで導くFasciaリリースの基本と臨床」木村裕明編 文光堂
※参考文献2「最も新しい痛みの治し方」森本貴義・北川洋志著 ワニブックスPLUS新書

筋肉の緊張の緩和

当院では、肩こりや背中・腰の張りなどにも鍼による施術を行っています。

これらの筋肉の緊張にもトリガーポイントは関与しており、患者さんが「そこ、そこ!」「そこが悪いところ!」と感じる部位を見つけて、鍼で刺激します。

こちらも、過敏化したセンサーが正常化することによって筋肉の緊張が緩むのではないかと考えています。

自律神経の調整

当院は、「痛み・しびれ・コリ専門」とうたっていますが、だるさ・不眠・めまい・冷えなどの不定愁訴や、病院で自律神経の問題と言われた方もいらっしゃいます。

その方々にも、首・肩や背中のコリを探して鍼による施術を行うと、症状が改善する方が一定数いらっしゃいます。(みなさんに効果があるわけではありません)

このことから、鍼による筋肉の緊張緩和が副交感神経に作用し、自律神経のバランスを整えることに一役買っているのではないかと考えています。

鍼(はり)って痛くないの?

当院で主に使用する鍼は直径0.16~0.24mmの細いもので、注射針の約3分の1です。ですので皮下の浅い部位に打つ場合はほとんど痛みを感じません。

しかし、上記のトリガーポイントは、筋肉と筋肉の間や筋肉と腱や骨のつなぎ目などにできることが多いのでもっと深く鍼を刺す必要があります。また、その部位は過敏なので痛みを感じやすいです。

ただ、もともと痛みやコリを持っている方にとっては、どちらかというと気持ちの良い痛さであることが多い印象です。(個人差があります)

当院では、事前に痛みに対する感受性についてお聞きし、その方に適した施術をご提案します。

鍼(はり)だけで良くなるの?

鍼だけで痛みやコリが改善する方もいらっしゃいますが、慢性の痛みやコリの根本的な原因は、日常の動作や姿勢のある場合が多く、その場合はそれを変えないとなかなか改善しなかったり、すぐに再発してしまいます。

日常の動作や姿勢を改善するためには、受け身の治療だけでは難しく、ご自身で体を動かしていただく必要があります。

当院では、鍼に加えてご自宅でできる簡単なストレッチやトレーニングをお教えしています。

まとめ

・鍼のメカニズムや効果には諸説ある。

・痛みやしびれに対して、トリガーポイントを鍼で刺激してセンサーを正常化させ、症状の軽減を図る。

・筋肉の緊張やコリに対して、トリガーポイントを鍼で刺激してセンサーを正常化させ、緊張緩和を図る。

・鍼による筋肉の緊張緩和が、自律神経のバランスを整えているのかもしれない。

・トリガーポイントに対する鍼は痛みを感じやすい場所に打つが、気持ちの良い痛さであることが多い。

・慢性的な痛みやコリに対しては、ストレッチやトレーニングを併用する必要がある。

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