こんにちは!神奈川県鎌倉市でトリガーポイント鍼・手技療法を行っているますだ治療院です。
この仕事をしていると時々、鎌倉以外の方から(さすがに近隣の方からは聞かれませんが)、「うちの近くでおすすめの整体院ありませんか?」という質問を受けます。
そういう時私は、「ホームページなどでこの3点を確認されると良いですよ」とお答えしています。その3点とは、
1.国家資格を持っている
2.極端な持論を展開しない
3.解剖学の知識がしっかりしている
です。それぞれ説明しますと、
1.国家資格を持っている
驚かれる方もいらっしゃると思いますが、整体師という公的資格はありません。(ということは整体院という時点でおすすめできないのですが、鍼灸・マッサージ院や接骨院なども含めると考えて進めます)
法律で人の体に触れる施術で開業を許されているのは医師・歯科医師以外には鍼灸師・マッサージ師と柔道整復師だけです。これらの資格は最低3年間の専門的な学校卒業後、国家試験に合格して得られるものなので、少なくとも最低限の医学的な知識を持っていると思われます。
一方、整体師というのは、特定の団体や個人が独自に名乗っているだけなので、最低限の医学的知識すら持っていない可能性があります。
ですので、まずはホームページのプロフィールなどで、施術にあたる者が鍼灸師・マッサージ師・柔道整復師のいずれかの資格を持っているか確認されることをお勧めします。
また、資格を持っているのは院長だけで、実際に施術を行う者は無資格者や学生というところもお勧めできません。
2.極端な持論を展開しない
ここでいう極端な持論とは、「〇〇のゆがみがすべての原因だ」とか、「××を整えればあらゆるものが良くなる」といったものです。
もちろん、「この症状は〇〇が原因のことが多い」とか「この症状には××が効果的だ」ということはあると思いますが、「すべて」「あらゆるもの」となると注意が必要です。
1つの医療体系を学ぶと、その中の診かたで全てを解釈したくなることがあるのは私も経験しています。しかし、医学を勉強すればするほど、体の不調には様々な原因があることがわかります。
そのあたりを理解して、「この症状にはこういう治療法が効果的」「自分の守備範囲はこのあたり」と宣言している方のほうが信頼できると思いす。
3.解剖学の知識がしっかりしている
施術者には様々な専門知識が要求されますが、特に運動器疾患(関節痛や神経痛など)においては、原因を特定するにも、そこに施術をおこなうにも、骨や筋肉、神経などがどのように存在しているかという知識(=解剖学)が最も重要だと思います。
上記1のように国家資格を持っている方は、学生時代に最低限の解剖学は学んでいます。しかし、実際の臨床においてはそれだけでは足りません。学校卒業後も、より詳しく、より新しい知識をアップデートし続ける必要があります。
そういう意味で、施術者が解剖学の勉強を怠っていないことがブログなどから確認できればベストです。また、トリガーポイント療法を標榜している先生は、解剖学についてもしっかり勉強されている方が多いと思います。手前味噌ですが(笑)
以上、個人的な見解も入っていますが、よろしければ参考になさって下さい。
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